監修 カレスサッポロ時計台記念病院 院長 藤井美穂 先生
用語集
病気
- 月経困難症
- 生理痛(月経痛)のなかでも日常生活に支障をきたすもの。
月経困難症には、原因となる病気のない機能性月経困難症と、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫、クラミジア感染などの病気が原因となる器質性月経困難症の2つのタイプがあります。
- 月経前症候群(PMS)
- 毎月生理の1~2週間前になるとあらわれる心や体の不調のことで、乳房が張る、下腹部が重い、眠くなる、無気力になる、イライラする、冷えるなどの症状に悩まされ、生理が始まると消えてしまいます。
- 子宮筋腫
- 子宮筋腫は、筋肉と線維組織からなる良性の腫瘍。
- 子宮内膜症
- 本来は子宮の内側にしかないはずの子宮内膜組織が、子宮以外のところで増殖する、良性の病気です。
- 卵巣チョコレート嚢胞
- 卵巣にできる子宮内膜症。
卵巣内に子宮内膜組織が増殖し、月経の時に出血を繰り返すことにより、内腔に古い血液がたまったもの。
- 子宮腺筋症
- 子宮内膜組織が子宮筋層内で増殖し子宮が腫大する子宮内膜症の類縁疾患。
重い月経痛、月経過多を伴うことがあります。
- 多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
- 卵巣組織中に未成熟な卵胞がたくさんでき、卵巣が腫れて大きくなる病気です。
女性の約7~10%にみられ、主な原因は下垂体による黄体形成ホルモンの過剰分泌や血中の男性ホルモン値が高いことがあげられます。
不妊、無月経、にきびや多毛、肥満などの症状を伴います。
- 乳がん
- 乳房にできる悪性の腫瘍で、近年増える傾向にあります。
20~40歳代の働き盛りに多く、最も多いのは40代後半から50歳代前半です。
エストロゲンが関係しているといわれており、妊娠・出産経験がない、初経が早かったなどの人にリスクが高いといわれています。
- 卵巣がん
- 50~70歳に多く、自覚症状がなく発見が遅れることが少なくありません。
超音波検査や血液検査で診断に有効なことがあります。
- 子宮体がん
- 子宮内膜に発生するものを子宮体がんといい、子宮内膜がんとも呼ばれます。
通常、閉経後に生じ、年代別では50~60歳の女性に最も多くみられます。
- 子宮頸がん
- 子宮頸部(子宮の入り口)に発生するがん。
比較的若年者にも発生し、40歳代後半に最も多い。
最近では、20~30代の若い女性に増えています。
原因は、性交時に感染するヒトパピローマウイルスです。
性交渉の初体験の年齢が若いほど、またセックスパートナーの数が多いほど、リスクが高くなります。
関連ページ