監修 カレスサッポロ時計台記念病院 院長 藤井美穂 先生
用語集
貧血関連
- 鉄欠乏性貧血
- 体内の鉄が不足し、赤血球に含まれるヘモグロビンが作れなくなることにより、全身に酸素を行き渡らすことができなくなり、倦怠感や動悸、息切れなどの貧血症状を起こしてくる病気です。
- ヘモグロビン
- 血液中の赤血球に含まれる赤色素タンパク質です。
主に鉄を含む「ヘム」という物質と「グロビン」というタンパク質からできており、血液が赤く見えるのは、ヘムが赤色素を持っていることによります。
ヘモグロビンは酸素と結合して全身に運ぶ役割を担っていますが、鉄分が不足するとヘモグロビンが合成できなくなります。
- 隠れ貧血
- 体内の鉄の60~70%は血液中のヘモグロビンの成分として使用され、20~30%は肝臓などに貯蔵鉄として蓄えられています。
食事などから得られる鉄が不足し、血液中の鉄が足りなくなると、体内の貯蔵鉄から不足分が補われますが、この貯蔵鉄が使われ続けて不足した状態になるのが隠れ貧血です。
正式名は潜在性鉄欠乏症で、貧血の一歩手前の状態であることから鉄欠乏性貧血予備軍とも呼ばれます。
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