
※以下の内容については症状の緩和は期待できますが、医学的に証明されたものではございません。
日々の生活の見直しに加えて、アロマテラピーも生理痛の緩和には有効だといわれています。アロマテラピーは、「アロマ(芳香)」+「テラピー(療法)」。香り(精油=エッセンシャルオイル)を用いて、心身のトラブルを穏やかに回復させ、健康・美容に役立てていく自然療法のことです。
美と健康の増進はもちろん、身体や精神の不調を改善し、正常な健康を取り戻すことを目的としています。使用する精油は、植物の香り成分を抽出したエッセンス。花や葉、果皮、根、種子などから抽出した天然素材で、各植物によって特有の香りと機能を持っています。まずは、自分にとって心地良い香りを見つけるところから始めてみてはいかがですか?
冷えは万病のもと。冷えを解消するための効果的な方法は、ゆっくりとバスタイムをすごすことです。夏場は38度、冬は40度くらいのお湯に、天然塩(バスソルトがなければ、料理用の粗塩でも可)と血行促進効果が期待できる精油を加えたアロマバスがおすすめ。精油の有効成分が経皮から身体に浸透するのはもちろん、深呼吸することで鼻から脳へ、肺から全身へと成分が行き渡りやすくなります。天然塩の代わりに、蜂蜜やウォッカなども使えます。とくに乾燥肌の人は、スキムミルクとオートミールをプラスするといいでしょう(1)。また、20~30分の半身浴や足湯も効果的です。
温湿布は、肩や首のこりはもちろん、鈍痛にも効果が期待できます。直接患部に当てるため、即効性を求めるときにおすすめの方法です。まずは洗面器に熱湯をはり、精油を3滴ほど加えます。そこに浸して絞ったタオルを、痛みのある場所に当てるだけ。アロマの香りと温かさで心と身体がぽかぽかしてきます。しっかり塗らしたタオルをビニール袋に入れてレンジで加熱後、精油を1~2滴落として揉み込むのもいいでしょう。タオルが冷えたら繰り返し温めて、10分程度続けてください。好みの香りでリラックスすることで、ホルモンバランスの正常化が助けられることもあります。
血行(血液循環)促進やリンパの流れを活性化させるには、簡単な部分的マッサージもいいでしょう。ホホバオイルなどのキャリアオイル(ベースとなる希釈用オイル)に精油を混ぜ合わせて、濃度1%以下のマッサージオイルを作ります(2)(3)。それを両手のひらで温めて、首・肩や腹部などに優しく擦り込んで成分を浸透させてください(エルフラージュ:手のひら全体を使って血液やリンパの経路に沿って行う軽擦法)。また、筋肉や皮下脂肪を揉み解すペトリサージュは、凝った筋肉が解れて新陳代謝が活発になることで老廃物の排出を促す作用があります。