2007年11月に実施した「生理と生理痛アンケート(株式会社ハー・ストーリィ 集まれ!ご意見ネット調べ)」で、「受診経験がある」と答え、協力が得られた方161名へのアンケート結果を紹介します。
受診をためらうあなたの参考にしてくださいね。
受診経験のある人でも、半数前後が、受診前には「生理痛はあるのが当たり前」「生理痛は我慢するもの」と思っていたと答えています。
また、4人中3人まで、このような生理痛のイメージが、受診の妨げになっていると考えています。
受診経験のある人に、今までの生理痛のイメージを振り払って受診したきっかけを尋ねたところ、一番多かったのが「痛みがひどくなり、耐えられなくなったので」で3分の2でした。続いて「他の理由で産婦人科・婦人科を受診したついでに相談した」が3人に1人、「知人や家族から受診を勧められた」も4人に1人という結果でした。
耐えられなくなるまで我慢している人が多いことは悲しい現実ですが、「ついで相談」や「知人・家族の勧め」が受診につながっていることから、「生理痛は医師に相談すべき病気である」という考え方が広がっていけば、もっと早いうちから悩みを解決できる人が増えるかも知れませんね。
産婦人科を受診するのに抵抗を感じる方は多いと思います。生理痛で受診経験のある人もその大半が、受診前には「抵抗感・不安・迷い」を感じていたと答えています。
受診のきっかけ別にみても、多くの人が抵抗感を持っていましたが、「知人や家族から受診を勧められた」人は9割が抵抗感を持っていたことから、周囲の後押しが受診につながったものと考えられます。あなた自身でなく、生理痛に悩む身近な人にも「生理痛はお医者さんに相談した方がいいよ」と一声かけてあげたいですね。
生理痛で受診した人の3人に1人が「原発性(機能性)月経困難症」と診断され、また5人に1人が「子宮内膜症」と診断されました。次いで子宮筋腫、子宮腺筋症の診断が続き、中には子宮がんが見つかった方もいらっしゃいました。このように、生理痛の背景にはかなりの割合で病気が隠れていることからも、自分の生理痛が「ひどい」と思っている方は、なるべく早く受診して医師に相談してほしいものです。
フリーコメントでは、「診断がついて治療を受けた結果症状が改善した」や「大きな病気も見つからず安心した」といった声が寄せられました。
■フリーコメント